モダン少女たちの部屋

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寒さが厳しい、旧正月から二月にかけて。
モダン浪漫少女たちも、自室や寄宿舎で静かに過ごすことが多かったようですね。
 
雑誌口絵 作画 中原 淳一 ※ 年代不明。昭和十年前後と思われます ※
 
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市松人形を抱える少女。その傍には大きめの日本人形。
伝統的「 尾山人形 」と異なる、当時流行の「 ブドワール人形 」風。
人形作家からスタートした、中原氏らしい一枚かもしれません。
まだ淳一スタイルは確立しておらず、
女のお顔はサイレント映画の女優さんのような風情です。
 
 
雑誌口絵 作画 加藤まさを  ※ 年代不明。昭和十年前後と思われます ※
 
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身近で素直な少女を描いた、加藤まさを。
炬燵でトランプを操る姿は、現代の少女にも通じます。
当時にはモダンだったのかも・・・・・。
もしかすると、トランプ占いをしているのでしょうか☆
 
 
最後に・・・・・。
戦前の少女を現代に描いた、こちらの表紙絵をご紹介します。
 
創英社 「 薔薇は生きてる 」 著者 山川 弥千枝  作画 中村 佑介
 
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著者である山川 弥千枝さんは、昭和8年に16歳の若さで夭折された少女歌人
「薔薇は生きてる」は、山川さんの短歌・雑記・書簡などをまとめた遺稿集です。
 
表紙を描いた「 中村 佑介 」氏。
ゲームイラストから作家活動を始めた、平成美少女画イラストレーター☆。
 
サイケデリックな作風の多い中村画ですが、こちらの表紙はシンプルでノスタルジック。
時代考証が異なりますが、戦前の少女モダンを素敵に描いてくれました!。
 
 
モダン少女たちは部屋の明かりの下で、
厳しい冬も心地よさそうに過ごしています・・・・・☆
 
 
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