大正少女

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今回は、女学生を描いた双六をご紹介いたします。前回の双六よりは、ずっと落ち着いた色調ですね。

「 大正少女双六 」大正3年 少女世界 1月号付録。
監修は、児童文学の祖である(巌谷 小波)氏。作画は(太田 三郎)(渡辺 文子)(吉田 秋光)

当時、絶大な人気だった、竹久夢二の版画絵に似せているような絵のタッチです。

~ 3人の少女が、それぞれの道をたどり、めぐり合う~ という物語形式で進めていく双六です。

少女たちは、現在でいうと15~17歳くらいでしょうか。少し、お姉さんの3人少女。

階級差が現代よりも激しかった時代。それでも、「お嬢様」と同じ年頃の「女中」さんや「小間使い」さんが仲良く暮らすこともあったようで、それは身分を越えた、双方の人柄なのでしょう。
 
家風によっては〔 なんでも覚えなさい 〕と、お嬢様と女中さんが一緒に台所仕事や掃除をしたり。
そんなときには、同じ年頃の娘さん同士が花嫁修業を楽しんだようです(^.^)

ちょっと嬉しくなって、ちょっと安心する話・・・・・☆

大人の経験は、後から十分に楽しめるのだから、限られた少女時代は大切に過ごして欲しい・・・。
と、もうとっくにその時代を過ぎたオバサンは、つい老婆心をもってしまいます^^;

だけど、一方では、好奇心や冒険心いっぱいでもあるお年頃。
( 少女限定の時間を過ごす。)実は、意外なほどにムズカシイことであるのかもしれません・・・。