民族人形

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70年代の始めから、海外旅行の自由化によって( 世界の民族衣装を着た人形 )が流行した時期があります。

そして、世界の紀行番組の多くがこの前後に放送開始されました☆。( ^^)Y☆Y(^^ )

「エキスポ70’」の影響も大きかったのでしょう★。
子供だったワタシにも、各国の子供たち&若い女性の映像をたくさん見た記憶があり、民族衣装が流行だったような印象があります。

民族人形は、世界の空港や、おみやげ屋さんなどで売られていて、国内でも月々の頒布回などで手に入れる事ができました。

この人形は、遊ぶものではなく、どちらかといえば観賞用。「 応接間に飾る人形 」でした。

さて、7歳のある日。母からオランダ風の衣装を着た白人の女の子の人形を手渡されます。
手足はワックスのような素材でできていて、お顔はシンプルなペイントでした。知り合いのお宅がお土産でいただいた品だったそうです。

普段は国産のソフビの人形で遊んでいたので、なんだか高級な外国製に触れたみたい!。o(^-^)o
本来なら飾られる人形が手に入ったので、友達も珍しがってくれて♪みんなで人形も一緒に♪公園で遊んだりしました。☆o(^-^o)(o^-^)o☆

そのときに思い切り遊んだからなのでしょうか。しばらくするとその人形は、オモチャの箱の中に無造作に入れられて淋しそうにしていました。

ワタシは、気になって一度取り出しています。だけど、どうしても最初のように可愛がることが出来ません。 (>_<)(+_+)
子供の自分には、気持ちの説明がつかなかったのですが・・・。

シンプルなアイペイントに対する欲が出てきたのかもしれなかったし、何よりも[ ひとがた ]。
しばらく放っておいたことを、青い目は恨めしそうにしているような感じさえ受けました・・・。

当時7人家族でなかなか「保管」ができる環境ではなかったので、後ろめたい思いを残したまま、
その民族人形もいつの間にか姿を消してしまいました。

私の地元は当時まだゴミの分別もなく、リサイクル業者さんがたくさんありました。
現在もアンティーク市が盛んな地域なので、当時珍しかったあの人形は、どこかで生きているのではないか、またどこかで出会えるのでないか・・・。

古物を扱う店をめぐるときに、どこか微かな望みを抱いているのです。

*写真はイメージです。「別冊 太陽」より引用させていただきました。
※ 2004年記載 本サイト「人形浪漫館」記事より加筆・修正を加えて転記しました。