切り抜き帖

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画像3枚目は、雑誌の切り抜きを貼り付けた、古いスクラップ帖。
中身は当時の雑誌の口絵や挿絵。カラーが多いので、昭和初年度の物と思われます。

小さな紙きれは成績表です!「甲」が多くて、優秀な女学生さんだったのですね(^_^)

今回ご紹介するのは、こちらの切り抜きから日本画風な水彩の口絵。作画は高畠華宵
大人の女性が描かれていることから、同時代の婦人向け雑誌のものかもしれないです。

~~~~~ 欄干にたたずむ、日本髪の女性。
11月にふさわしい色あせた紅葉と建立物。晩秋の城下が描かれています。~~~~~~

時代を越えた日本の少女浪漫の世界は、江戸風の夢までも見せてくれます。
江戸から~昭和戦前は市松人形の時代でもあり全盛期! 着物が日常着であった最後の時代です。

これからもこの切抜き帖から、季節に合わせた口絵をご紹介していきますねヾ(*'-'*)~


追記:この挿画は日本髪であったことから、最初(江戸の女性)かと思い、その観点で書き込みしました。だけど、(着物の感じが江戸時代のものとは少し違う?)。
多少の違和感?もあったので調べてみたら・・・。昭和初年度は(日本髪の女性はまだ一般的)だったのだそうです。そして、高畠華宵は多くのオリジナルデザインの着物を描いたことも確認できました。

こちらの挿画は、当時の理想の女性像のひとつであったかもしれません。

参考:「 昭和モダンキモノ 叙情画に学ぶ着こなし術 」弥生美術館 中村圭子=編 より