(番外編)ミステリーと市松人形

 
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市松人形に怖いイメージが付いたのは、何時ごろからなのでしょうか。
 
職人さんたちが丹精を込めて拵えた市松人形。
悪戯に怖がってみせたり、迷信で人形を否定するのはオカシナコト。
 
過度に怖がる人には「職人さんが可哀想だよ」と返すと、それ以上何も言わなくなります。
 
本当に嫌がられているならば、人形文化はとうに衰退したはず。
恐れられながらも愛される。
 
ミステリーと市松さんの組み合わせは『 様式美 』にさえ、到達したのかもしれません。
 
 
     
 
昭和42年生まれの自分には、市松さん=「高級品」 
そしてやっぱり =「怖い」= イメージがありました。
*1((( ゜д゜ )))
 
<原因>のひとつは確実に、この童女像、、、、、!!
 
【 悪魔の手毬唄 】  横溝正史  カバー 杉本一文
 
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1977年公開版の映画ポスター・予告にも登場した、表紙画です。 
 
描いたのは 【 杉本 一文 】 氏
金田一耕介シリーズの表紙画を 数多く手掛けました。
 
当時小学生だった私は、童女と市松人形を混同してしまいます(汗)
 
この時の強い印象は、制作とコレクションがなければ克服出来なかった・・・・・!
  
        
 
【 この子の七つのお祝いに 】  斎藤 澪  装丁 福田 隆義 
 
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第1回 「横溝正史賞」受賞作の本作品。映画化もされています。
 
こちらも物語の要は「童女」です。
復讐を誓う母親の=人形だった=という意味を込めての、市松人形でしょうか。
 
そして映画版でも、、、、、( ̄ー ̄:)
 
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人形そのものは、内容とぜんっぜん関係無いのですが。
映画本編とDVDメニューで、骨董市松さんが(優秀な小道具)となっています、、、、、 
 
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推理小説の中でも、「民俗ミステリー」は確立したジャンル。
市松人形は リーフレットにも登場していました。
 
1987年 「 年忘れ傑作ミステリーフェア 」 角川文庫
 
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 作家人を見ても、20代~50代成人男性向けのラインナップです。
実は、男性陣も怖かった!?(笑)
当時の読者層は、市松さんに馴染みある年代な気がしますが・・・・・。
  
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 ミステリーの市松人形が 妖しく微笑む。
 愛らしい晴れ着の童女が 恐怖のアイコンにもなりうる不思議。
 
市松さんが抱いている【謎】 
その答えを本当に知っているのは、 
人形に対して「畏怖 」を感じる人々なのかもしれません、、、、、、、
 
 
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