人形の物語いろいろ「ミステリー系」
人形を題材にした物語は数多くあります。
その中でも「ホラー&ミステリー」では、人形=格好の小道具、、、、、(苦笑)
それならば!晴耕雨読を実行して、梅雨時を楽しませていただこうと思います
【 たまさか人形堂物語 】
著者 : 津原 泰水 文集文庫
修復が本業になりつつある、老舗の人形堂が舞台です。
人形にまつわる物語と、ユニークな人々。
ミステリーのジャンルですが、爽やかな読後感の連作短編集でした。
専門的な人形も登場するので、作品によっては少しだけ知識が必要かもしれません。
【 人形レストラン ※ 怪談レストラン34 】
こちらは児童書になります。マンガタッチの市松人形もユーモラスなキャラ♪
11編の物語は、何処かで耳にしたような(定番ネタ)が多いです。
「 なぎさのフローラ 著者:森下真理 」が、哀しくて切ない作品。
巻頭と巻末では責任編集「松谷みよ子」さんのメッセージが綴られています。
そしてさすが!松谷さん。
怪談と人形を通して「戦争とヒロシマ」を、しっかりと伝えていました・・・・・!。
【 古川 】
著者:吉永 達彦 装画:水口理恵子 角川書店
第8回 日本ホラー小説大賞短編賞受賞作
文化人形が描かれているホラー小説は珍しい!?。そこに興味を惹かれました。
舞台は昭和30年代の下町。懐かしい時代の陰の部分、、、、、
海外では大定番の「 悪魔祓い 」オチです。
こちらも表紙絵で興味を持ちました(笑)
主人公のキャシーは人形コレクターでコンテストにも出品するほど。
そんな彼女のコレクションには「和服を着た日本人形」も含まれています。
人形とコンテスト入賞への情熱を悪魔に利用されてしまうのでした。
【 なおみ 】
日本傑作絵本シリーズ
こちらは「ミステリー」とは異なり、あくまで「絵本」なのですが・・・・・。
作品の雰囲気で、ミステリーのジャンルとしてご紹介します。
市松人形を扱った絵本として=凄い傑作=だと思いました!!
初版は1982年。市松人形が(創作系)なのが=現代流であったかもしれません。
※ 人形制作 加藤子 久美子(かとうじくみこ) ※
大人向けレベルの幻想的な詩と写真。
でもそれ故に・・・・・。
「 怖い 」と感じる子供たち(大人)もいらっしゃるかもしれませんが、、、、、
今回はミステリーから人形の話を探して見ました。( 「なおみ」は特別 )
寒くなる季節には、心温まるような作品をご紹介します☆★