少女詩集
詩集は戦前の女学生たちにも馴染みある書籍。
ですが、当時「本」は高価であり気軽に購入できる品ではなかったようです。
それだけに・・・。
詩集は、少女たちにとって、価格以上の価値がある、貴重な宝物でした
戦前に出版された、叙情詩集。
代表的作品のひとつに
=「 花嫁人形 」=
が挙げられます。
※ 画像は、国書刊行会の復刻版
作者は、叙情画家 蕗谷 虹児
有名なこの唱歌は、表題の詩集冒頭に収録されています。
表紙には、金箔のラインに型押しが施され、
本そのものが、贅沢なつくり。
重厚な表紙に続く、目次・見開き・口絵・・・・・。
詩作・挿絵・装丁のすべてを、蕗谷氏が手がけています。
少女モダンが凝縮された、美しい詩集
当時の少女小説にも、
大切な宝物&友情の証として( 手紙の束 )と( 詩集 )がよく登場します。
本そのものが貴重だった時代に、乙女の(ひみつ)を詩ってくれた詩人たち。
当時の「詩」は、近代の新しい表現方法でもありました。
「 少女詩集 」は女学生たちの憧れであり
「 知的アイコン 」でもあったようです・・・・・☆★