大正期の秋桜(コスモス)

 
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10月です。 秋の始まりには秋桜(コスモス)の花が迎えてくれます。 
既に大正時代には、この可憐な花が少女たちの目を楽しませていたようですね☆
 
※ 「 少女の友 」 大正7年 10月号 
作画 川端 龍子
 
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表紙タイトルは、ずばり( コスモス ) 
少女の横顔が、夢二の画風を思わせます。 
 
※ 同号口絵 タイトル 「 窓 近く 」 作画 野原 けい子
 
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窓の傍。秋の日差しの中で人形遊びを楽しむ少女。 
手にしているのは千代紙細工のお人形。 華やかな柄の組み合わせ。 
数多くの(口絵)のなかでも、特に好きな絵のひとつです。
 
※ 「 少女の友 」 大正10年 10月号 ※
作画 原田 なみじ
 
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若き女流画家の=原田なみじ= 
彼女の表紙画は、油絵とも水彩画とも違った印象を残します。
後世の少女アニメに近いような、若い筆ならではの絵柄であったかもしれません。
 
     
 
そして・・・・・、この素敵な扉絵!
 
※ 少女の友 大正3年11月号 秋の増刊「友子さん」 ※
 
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線画で描かれた、少女とコスモス。 
何故か作者名の表記が無いこの扉絵。大正3年当時としては珍しい一枚です。
 
    
  
最後は「 切り抜き帖 」の中から。昭和10年代の口絵と思われます。
 
※ 作画 加藤まさを ※
 
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 手紙を手にして、コスモスに囲まれて・・・。誰かを待っている様子ですね。
 
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コスモスの和名は、秋桜 ( アキザクラ )
 
花言葉は=「 乙女の純真 」「 乙女の真心 」「 少女の純潔 」etc・・・
 
 細く、儚げなコスモスの花。  
叙情画の乙女たちも、この季節は(秋桜)の化身になるのかもしれません。
 
 
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