11月の女学生

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画像は「 少女の友 」大正14年11月号。

表紙絵は、林 唯一氏。叙情画の第一人者であり、当時の等身大な女学生の姿が、素直な筆づかいで描かれています。

この時代には、ペン画の「 高畠 華宵 」が大人気で、雑誌の発行部数さえ左右していた時代。
画像の5~6枚目が、その華宵のペン画。緻密で繊細。見事な技術・・・!!

大正時代に描かれたとは思えない、現在見ても新鮮!な挿画です。

当時の華宵人気は、( 印刷技術にも貢献した )という説さえあるほど。
実際に、当時の誌面に触れてみると・・・。当時の印刷機で、これだけの緻密な線を印刷するわけですから・・・。
眺めるうちに「 昔は、印刷は職人の技だった 」という話も思い出しました。

当時の流行は雑誌からであり、竹久夢二以来、挿絵の影響も大きかったそうです。

大正時代は日常着でも着物が中心ですが、違ってくるのは( 髪形 )
明治からの( ひさし髪 )=( 前髪を大きく膨らませて&突き出し、固める )が廃れて、
表紙絵の少女のように、自然な( 真ん中分け )が定着しています。

そして!2枚目の画像。袴の丈の長さにご注目!。
「 スカート 」のように丈が短くなって、裾を翻しているのですね。

この頃から、時代は昭和に向かって流れていきます。

女学生たちにも少しづつ変化が現れて、髪型の変化と、モダンで洋風な着物の柄☆

和服から洋装に向かう過渡期であったことが、少女雑誌からも随所に見受けられます。
ヾ(*'-'*)~