いつのまにか雑貨屋さんになっていた。その①

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

1977年に、新書館フォアレディースシリーズより出版。著者は杉本亜鶴 さん。
当時、第一線のスタイリストでいらした方で、現在はプロデュースに携わっていらっしゃるそうです。

70年代、海外雑貨やインテリア小物。アクセサリーなどを扱った著作は、そのすべてが目前で輝くように語られています。
都心部でも、まだ海外雑貨は=舶来品だった時代。モノに対して(大人の夢)が見られたのでしょうか。

この一冊の特徴は、取り上げている雑貨類が全く他の雑貨本と違うこと。さすがフォアレディースです。
ワタシ個人も中学校の時に書店で何度も立ち読みしていますが、なにせ本書で紹介されているモノ!。

(@_@;) 「 唐がらしとぼらのおへそのミイラ 」「 フグの水差し 」「 ハエを形どった灰皿 」「 夜店でみつけた笛 」 目玉の指輪 」「 ノミ取りくし 」「 インドの鈴とベル 」・・・。

超チープなガラクタと、エスニック雑貨が混在。そこに、外国製の高級調度品のリミックス!。
こんな世界は、現在の若い世代の子たちのほうが、より関心と共感を持つのではないかと思います。

~~~~~~~~~$~~~~~~~~~~$~~~~~~~~~~$~~~~~~~~~

本書に垣間見える著者の人物像。それはやや小悪魔的。その反面、天使のように輝く純粋さも合わせ持っていらっしゃいます。

70年代、海外雑貨や日本の生活骨董に目を向けることが出来るには、ある程度都心部に居住して、
それなりの感性が必要だった時代。

お写真で拝見すると、目鼻立ちがハッキリとしたかなりの美人さん。恋愛経験も豊富ですが、なかなか成就されてない?(失礼)ご様子です。

それらは、突出された感性を持つ方特有の二面性であり、また背負ってしまう業でもあるのでしょう。

~~~~~~~~~$~~~~~~~~~~$~~~~~~~~~~$~~~~~~~~~

本書は出版から30年を経た現在、再評価の動きがあって、古本の書評サイトなどで取り上げられているようです。
web古書店や検索で探せるのではないかと思いますが、どこかで見かけ時は、「宝物発見」!。

そういえば、この本そのものが「 不可思議な雑貨 」であるかもしれません。

( 次回は、少し内容をご紹介します。)