笑いの春☆

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本格的な春が訪れて、桜咲く四月。
冬からの開放は、少女たちの心を賑やかに浮き立たせてくれます☆
 
少女の友 大正6年4月 春の増刊号
「 笑ひ 」
 
    
 
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表紙画 川端 龍子 タイトル 「 さ々やき 」
同時代で特に(傑作)と言って好いほどの、素敵な表紙画。
 
    
 
扉絵は・・・・・なんと能面の笑顔。
背景の花が美しく描かれていますね。
大正ひとけた時代の少女誌は、古典ともいえる純和風世界です。
 
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表題の通り、本号の特集は=「 笑い 」=
真面目な構成の少女雑誌で、ちょっと冒険な特集号です
 
医学博士・文学博士の筆による
「 生理学上より見たる笑ひ 」 「 心理学上より見たる笑ひ 」
その記事の中に、このような一文を見つけました・・・・・!!
 
「 能く少女時代の子供を評して、「箸が転げても笑ふ」と云うことを云ひます 」
 
大正6年には、もう使われていた表現だったのですねーーー☆☆
о(ж>▽<)y ☆
 
~~~ 子供は成長力に富み、活動力が盛んでありますから、一寸したことにも能く笑ひます。(中略)
これは子供の生命が旺盛であるといふことを示してゐるのであります。それ故この笑ひといふことは非常に好いことなのであります。 ※本文より※ ~~~ 
 
真面目な内容にもどこかユーモアがあり、
現代では微笑ましくなるような笑いの考察でした。
記事の最期は、このような文章で締めくくられています!
 
~~~ 一体日本人は能く笑ふ国民であります。
と云ふのは印度、支那などに較べて気候が良く、景色も温和である故、自然快活になるのであります。
それ故私達は飽くまで此笑ふ精神を失わず、愉快な国民とならねばなりません  ~~~
※ 文学博士 福来友吉 ※
 
    
 
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