祖父の古銭 (屋根裏より ②)

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屋根裏には、大昔に我が家が「 商店 」だった頃の名残があります。

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出迎えるのは=「 福助 」の貯金箱=。この画像だと、ちょっと怖い?。(|||▽|||  

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岩手銀行の・・・集金袋かなあ?。中には、証書がたくさん。

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あははは~!!。こんな(ド珍品)発掘!!。¥( ̄▽ ̄)¥(`▽´ゞ

我が○○○商店にノベルティグッズがっ★。 

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大黒天さん。=戦前&戦後商いのセンス=ですな~~。

他にも、屋号入りのそろばんや、枡に天秤。どこかに紛れた○○○商店グッズも、探索中です。

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さあ、来ました。祖父の古銭コレクション。これすべて、古銭のファイル。

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行楽にお金はほとんど使わずに、収集につぎ込むのが、我が家の血統?。

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外国のシリーズも・・・。

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国旗シールまで貼ってる・・・!。(ノ><)ノ

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未整理分。これがまだ数箱分あり。

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「 入札票 」というモノがあります。昔はこうして集めたんですね~・・・。

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自室に飾っていた小判の額。商売人にとっての、縁起物だったようです。

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ワタシが物心ついた時から、既に家業の商店は傾いていました。

時代は変わり、卸問屋としての機能はほとんどなく・・・。ただの「 売れないナントカ屋?。」

ワタシ自身が(自分の家業を上手く説明出来ずにさえ)いて、嫌な思いも、恥ずかしい思いも経験しました・・・。


商店を築いた祖父の、趣味は「 古銭収集 」。クレンザーを使って、よく古銭を磨いていました。

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巨大なキューピーを背負う、座敷わらしがワタシ。

アルバムには「 おじいちゃん何シテルノ?。お金磨いてるの?。」とあります。

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高校の時には、もう店が( どうしようもなくなり=破綻 )。(-_-:)

個人の商売には限界があり、(別の資産)でもない限りは、時代の流れに翻弄されてしまうもの。

「明治生まれの気骨」が、残念な方向に向いた結果・・・。祖父の病で、商店は50年目に幕を閉じます。

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祖父がなくなって直ぐに、この古銭を「 売りに出そうとして、値段がつかなかった 」という事を知りました。

= 磨いたから傷が付き、価値が無くなった =と・・・。( ̄Δ ̄:)

ワタシも人形など収集する人間。長年楽しんだコレクションを手放す辛さ。

もっと苦しい、そこ至るまでの、実情・・・。

そして何よりも・・・「 全く価値が無かった 」という、絶望的な結果。

その時に、祖父はどんなに愕然としたのだろうか・・・。生きることのザンコクさに、息苦しささえ感じます。
"(ノ_・、)"
 
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保管されていた、祖父の品。まだ時間が足りないのか、どちらかといえば・・・心苦しいです。

ワタシは昭和42年生まれ。当時は孫に対して、現在のように甘い時代ではなかったような気がします。

優しくされた記憶もほとんどなく、気難しかった印象の祖父。

それはきっと、一般的な=「 明治生まれ 」=の姿勢。

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金属類の小間物の中から、こんな(珍品)も発見!。

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画像ではお見せできないのですが、「 印鑑の書体 」を指輪にしています。

成金趣味ともとれますがw、いわゆる(開運グッズ)だったのでしょう。(^_^)

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商店を閉めた25年前、= 価値の無かった(財産)=。

その全ては、祖父の手を離れることなく、屋根裏に遺されています。

古銭を通して=「 闘う祖父 」=の姿を偲ぶ。 まだ、直視するのは苦しいですが。


キューピーを背負い、古銭を磨く祖父を眺めていた孫のワタシ。いつの間にか、そんな年齢を迎えました・・・。