そんな年頃が

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数年置きに、寺山修司氏の再評価というのがみられます。商店街でも、地元でのイベント開催の告知を見かけました。

高校の図書館の( 少女詩集 )で寺山を知った自分にとっては、アングラ系の顔を知ったときにはショ~~ック!(@_@;)!。 

若かりしw、当時の自分は混乱wしたものです。(~_~;) 

自然な文体で、読みやすかったのが「 さかさま○○史 」のシリーズ。時に・・・この
「 さかさま文学史 黒髪編 」は、文豪たちの名作、登場人物との恋愛の( 実相 )に焦点を置いています。


・・・文学作品の、背景や作者の実像を検証するのは、邪道という考えも根強くあるそうですが・・・。

自分はむしろ( その実像 )こそに、別な価値を見出します。 面白すぎて。

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美しく讃えられたヒロインたち。 実は・・・その多くが作品の =サクリファイス

そのことに気付いたのは、20代の初めです。

最初のきっかけは、学生の時に読んだ「 風立ちぬ 」。堀辰雄の名作中の名作。夏休みの課題図書。

この作品で感じた違和感と疑問 (・・;) 今ならツッコミ。(こちらの感想は、機会があったら個人的に。)

・・・美しい状況の中で、酩酊しきった堀氏。 完全に取り残され、孤独に泣くヒロイン。・・・

「 さかさま文学史 」で寺山氏は、{ 自分を美しいと書ける神経は、よほどのナルシスト }と指摘しています。 うむ。 ( ワタシは、もっとツッコミ!!。)

他にも、竹久夢二と女性たち。高村光太郎と智恵子。当然w、太宰・・・。

寺山氏の創作の好奇心としても、興味深く楽しめるオススメの一冊です。(^_^)

それでも・・・。恋愛に対しては( 素直な憧れの気持ち )を持ち続けたほうが、人として幸せなのでしょうけども・・・。