花づくし双六

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鮮やかなのに可愛らしい☆ 懐かしい色彩の双六です。
「 花づくし双六 」婦人画報 大正3年 新年号付録( 作画 佐々木 林風 )

こちらは婦人雑誌の付録ですが、少女誌のように優しい☆タッチの日本画で、色とりどりの花が描かれています。

旧仮名遣いで書かれた「すゐせん」「ちぅりっぷ」「ふぢ」「ざんくわ」「わぅしょくき」「もみぢ」「あぢさゐ」「つきみさう」「あさがほ」「だありあ」・・・。 なんだか、微笑ましい。
中央には花で形どられた「 婦人世界 」の上がり。ここは洋風の花園です。

大正当時の人々たちは、暮らしの中でどれだけの花を目にすることが出来たのでしょうか。

戦後の昭和中期まで、一般的に(家庭に入った女性が自由に外出する)ことは、なかなか困難だった様子。
( もちろん各家庭や同居環境によりますが。)

大正時代の日本画グラフィック。婦人誌の付録だけど、とても可愛らしい図案の色調。

~~花への憧れ。美しい情景と自由に渇望していた、ご婦人たちの静かな面影が浮かんできます。~~


日本発祥の華道は室町時代に確立し、上流階級&武家社会のものから江戸時代に(庶民のたしなみ)として広く親しまれるようになりました。  ※ 参考 wikipedia

その一方、明治期の婦人誌によると「 仏教の盛んな地域=(家の中に花を飾るのを嫌う) 」習慣が根強く残っていたようです。   ※( 花を飾る=弔い )という理由で・・・。

そんな風習も嘘のように、日本の華道は( 世界に誇れる文化 )に昇華して、隆盛の現代に至ります。
( ^^)Y☆Y(^^ )

欧米に比べると、決して「物質的に」豊かではなかったこの国。
だけども、日本独自の感性は「 花を飾る行為 =( 華道 ) 」という芸術にまで発展させていくのでした!。

その源となったものは「 花に憧れ&愛した 」情感溢れる、優しい人々の花への想いだったのではないかと・・・・・!
いつも花を枯らしてしまう不器用なワタシ。敬意の念を込めて、花の世界を遠くから眺めてるのです。