白い人形

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たぶん6歳7歳のとき。昭和48年ころでしょうか。母親に連れられて、駅の近くの大きな商店街へ向かった時のこと。
母が用を足しているときに、ごみごみとした路地の角の、小さな白いブティック(70年代!)が目に入りました。

【 白い人形 】という、大人の女性向けの洋品店があり、フランス窓には本当に、真っ白のドレスを着て、グラスアイの目をしたアンティークドールが2体も並んでいたのでした・・・!。
(@_@;)

外国の少女で、もちろんブロンド&ブルネットのロールヘア!。ちいさな歯ものぞいていました。
私が生まれてはじめて目にしたビスクドールです。

(今にして思えば、現代モノかレプリカだったと思うのですが。)

その瞬間!。子供の私はびったりと両手と額をショーウィンドウのガラスに貼り付けて、2体のビスクドールに見入っていました。。。…o(゜◇゜)o…

帰り道、母に手を引かれながら、何度も「白い人形」を振り返り、今でもたまにその場所を通るとそのブティックと人形を思い出すことがあります。

その時から、私にとっては「西洋人形」=「白い人形」になりました。

ワタシの記憶中で、その2体の姿は何度も何度も(上書き)されていき、ますます幻の人形になり・・・。
そして、「 あのビスクドールを越える人形には、永遠に出会うことはない 」ということを、理解できる現在の私。

。。。いつの間にか、30年以上の年月を重ねたのです。。。
☆ ('-'*)☆ 。・*:’

※ 画像の人形はイメージです。(アンリドール製レプリカビスクに、顔のペイントを加えました)
※ 2004年記載 本サイト「人形浪漫館」記事より加筆・修正を加えて転記しました。